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上尾テニスクラブ

コーチブログ Vol.5

2017.07.01

みなさんこんにちは!今井です。

なんだか梅雨入りって言ってますけど全然降らないですね・・・2日ぐらいしかしっかり降った記憶がないです。笑

※この記事書き始めてから雨が降り始めました・・・笑

なんだかんだもう7月になります。早いですね〜。夏休みまでもう少し!集中!

 

マインド

さぁ、今年も始まりました!ウィンブルドン。

全仏オープン同様に日本人の活躍を期待しましょう!特に杉田選手、世界ランク元4位のフェレールを破る大金星!杉田選手の活躍にも注目です。

さて、ウィンブルドンのセンターコート。コートの入り口にとある詩の一部が掲載されています。皆さんはご存知ですか?

イギリスの詩人、キップリングの「if」という詩が掲げられています。

今回はその詩から何を考えるかというお題でいきたいと思います。

知らない方の為にもその詩の一部を掲載します。

“If you can meet with triumph and disaster
 And treat those two imposters just the same”

勝利も敗北も等しく受けとめて
 惑わされることがないなら……

 

詩から考えるテニスマインド

このフレーズは色々捉え方はあると思いますが、私は「試合が終わる度に一喜一憂せず、自分の掲げた目標に向かってブレず日々精進せよ」という意味だと思っています。

テニスの試合に引き分けなんてないですからね。

試合が終了したその時点で勝者と敗者が生まれます。

大会の中で勝ったまま終われるのは優勝者の一人のみ。

優勝者以外はみな敗者です。

もちろん大会に出場している全員が優勝を目指しています。

でも、勝者は1人。100人出場したら99人は敗者。

果たして負けることが悪いことなのでしょうか?

私はそんなことはないと思います。

ウィンブルドンで5連覇したフェデラーは2008年にナダルに負けました。

たった1敗ですが、フェデラーにとってこの1敗は相当なダメージだったと思います。

ですが、翌年フェデラーが優勝。

この1敗がなければもしかしたら優勝は無かったかもしれません。

2012年以降ウィンブルドンを優勝することはできていませんが、今年もウィンブルドンを優勝するために闘志を燃やしています。

勝利から得るものもありますが、負けから学ぶことの方がもっとあります。

負ければ反省することができますが、勝って反省するのはなかなか難しいものです。なんといっても負けてませんからね。反省する気持ちにならない人の方が多いのではないでしょうか。

「今の試合、自分はベストなプレーをすることが出来たのだろうか?」常にそう考えた方が自分の目標に早く近づくかもしれません。

 

大事なのは目標に向かってブレないこと

大事なのはブレない目標がしっかりあること。

その目標にたどり着くには成功も、失敗もある。

その成功も、失敗も等しく受け入れ、目標を達成するために何があってもブレずに日々精進すること。

頑張っても目標にたどり着かないかもしれない。でも、目標を達成している人は皆ブレずに日々精進しています。

目標に向かって日々精進したその時間こそが人生の中で最もかけがえのない時間であり、知らずと立派な人間となるでしょう。

 

試合中は勝ち負けを意識しない

勝負に必ず付きまとってくるのは「勝敗」です。

ですが、試合中に勝敗に惑わされてはいけません。

今、自分がどうすればベストなプレーをすることができるのか?

結果はついてくるはずです。

もちろん勝ちたい気持ちも大事です。

気持ちも大事ですが、一歩下がって落ち着いて「どうすれば今、自分のベストなプレーができるのか」にフォーカスした方が勝利への道は開かれるかもしれません。

目標を決めて、それに向かってブレずに突き進む。

簡単そうに見えて、とても難しいことです。

自分は出来ているのだろうか・・・?うん。頑張ろう・・・笑

 

色々と考えさせてくれる詩だなぁ。と私は思っています。

最後に「if」の全文を載せて終わりたいと思います。

 

if

 もし、ゆえなき非難にさらされても心騒がせず、
 疑われても自分を疑わず、疑う者を赦せるなら——
 もし、倦むことなく時が来るのを待ち続け、嘘に嘘を返さず、憎しみに憎しみを返さず、
 空しく装って賢しらな口を利かぬなら——

 

 もし、夢を見ても夢に縛られず、考えてもただ思念に終わらせず、
  勝利も敗北も等しく受けとめて惑わされることがないなら——
 もし、まことを込めた言葉を悪者が捻じ曲げ、愚か者を罠にかけるのを見ても耐え、
 人生をかけて得たものが壊されても、
 使い古した道具で作り直そうと立ち上がれるなら——

 

 もし、勝ち取ったすべてを賭けたコイン・トスに負けても、
 最初からやり直し、嘆きの言葉を口にしないなら——
 もし、身も心も疲れ果てようと己を叩いて為すべきを為し、
 すべてを使い果たしても「耐えよ」と叫ぶ意志で耐えるなら——

 

 もし、群集を率いて徳を失わず、王と居ながら民の心を忘れず、
 敵にも友にも傷つけられることなく、人に頼っても頼りすぎないなら——
 もし、仮借なきこの一刻を、全力の一瞬一瞬で満たすなら——

 

   息子よ、地と地の上のすべてはおまえのもの
 おまえは栄えある勝者となる