トッププロの試合における数字【月刊テニスフリーク】7月号 - 上尾テニスクラブ
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上尾テニスクラブ

トッププロの試合における数字【月刊テニスフリーク】7月号

2017.07.11

みなさんこんにちは!今井です!

今回お送りする月刊テニスフリークのテーマはトッププロの試合における数字です。

何においてもそうですが、時代が変わっていくに従ってどんどん進化しています。

テニスでは技術や、ラケットもそうですが昔と比べて詳しくデータを取れるようになりました。

何と言ってもボールのバウンド位置をコンピューターグラフィクスで再現してジャッジに異議を申し立てられる【チャレンジシステム】が本格的に普及しましたね。

さて、話は広がってしましましたが今回は試合における数字を紹介したいと思います。

今回は13種類のデータを紹介します。

 

トータルエース数

トータルエース数はサーブやストロークの全てのポイントにおけるエースの数です。(左がエースの数です)

ビッグサーバー達が上位を占めています。そう考えるとサーブ以外でエースを取るっていうのはやはり難しいんですかね?

 

ファーストサーブの確率

2016年におけるファーストサーブが入る確率のランキングです。(一番左が確率です)

ナダルが脅威の70%です!すごいですね。ほぼミスらないと言っても過言ではないでしょう。ビッグサーバーがこちらも名を連ねていますが、ナダルやジョコビッチのような試合巧者の選手もランクインしています。恐らくコースの種類や、ポイントを取るプランがしっかりしているのでしょうね。

 

ファーストサーブが入った後のポイントが取れた確率

2016年におけるファーストサーブが入った後ポイントが取れた確率です。もちろんサービスエースも含みます。(一番左が確率です)

ここはビッグサーバーが独占しています。ビッグサーバーがサービスゲーム取れなかったら厳しいですもんね。それにしてもみなさん80%越え。すごいですね〜。鉄壁です。

 

セカンドサーブが入った後ポイントが取れた確率

2016年におけるセカンドサーブが入った後ポイントが取れた確率です。(一番左が確率です)

ここには日本のエース錦織もランクイン。ビッグサーバーも居ますが試合巧者が上位をとっていますね。私が思うにセカンドサーブを打った後のストロークや、ボレーの配球が良いんじゃないかと思います。セカンドサーブに自信があるというよりはセカンドサーブを打った後のショットに自信がある人がランクインしてるように感じます。

 

サービスゲーム取得率

2016年におけるサービスゲーム取得率です。こちらもやはりビッグサーバー多し(一番左が確率です)

カルロビッチが脅威の93%!絶対ブレーク出来ないと言っても過言ではないですね。それでも上位に行けないということはビッグサーバーが1回ブレークされるのはどれほど苦しいものなのかが分かりますね。

 

サービスのデータから何が分かるの?

さて、サービスの様々なデータをご紹介しましたが、このサービスのデータからどういうことがわかるのでしょうか?

 

エースが取れるからといってトップになるとは限らない

 

なかなか面白いデータですが、エース数のトップ10に入る選手でワールドランキングトップ10に入っている選手はなんと3人。意外と少ないですよね。

エースが取れるからといって必ず試合には勝てるわけではないようです。ジュニアの中にも『エースを取りたい!』とずっと思いながら試合をして入る子がいます。無理してエースを取りに行ってもミスが増えるだけでエースが取れても勝てるわけではないですからね。さてサービス力のランキングにトップ選手が多くないということはトップの選手はリターン力があるのでしょうか?さて、後半はリターンのデータを見て見ましょう。

 

ブレークポイント奪取率

2016年における相手のサービスゲームをブレークした数になります。(一番左が確率です)

こちらではビッグサーバが居なくなってしまいました。モンフィス、マレー、ナダルなどトップ選手がランクイン。勝負強さが出てますね。ここぞというところで取れるか取れないかの差でトップに入れるか入れないかが決まるような気もします。

 

ブレークポイントを凌いだ数

2016年における自分のサービスゲームのブレークポイントを凌いだ数です。(一番左が確率です)

ここはビッグサーバーが増えましたね。一番すごいのはナダル。奪取率もセーブ率もトップにランクイン。かなりの勝負強さが伺えます。鋼のメンタルですね。

 

ファーストサーブをリターン後のポイント取得率

2016年における相手のファーストサーブをリターンした後のポイント取得率です。(一番左が確率です)

ここはランキングトップの選手が独占。やはり今はトップの選手になるためにはリターン力が必要なんですね。もちろんリターンだけでなくリターンを打った後のショット配分もすごいからランクインしているのではないでしょうか。ちなみに錦織は10位でした。

 

セカンドサーブをリターン後のポイント取得率

2016年におけるセカンドサーブをリターン後のポイント取得率です。(一番左が確率です)

ここで錦織選手4位にランクイン。やはりここもランキング上位の選手が占めています。ジョコビッチ選手に至っては59%!セカンドサーブを打ったらほとんどジョコビッチ選手に取られてしまう感じですよね。サーバーからしたらファーストサーブの確率を上げるか、厳しいところにサーブを入れるしかなくなっちゃいますね。この力が長い間ランキング1位をキープしてきた秘訣なのかもしれませんね。

 

リターンゲーム取得率

2016年におけるリターンゲーム取得率です(一番左が確率です)

こちらもランキングトップの選手がほとんどランクイン。ナダル選手41%・・・すごい・・・

 

 

リターンゲームから何が分かるのか?

 

トップに入るためにはリターン力、優れたリターンからの展開が必要

 

後半はブレークポイントの奪取、セーブ率、リターンのデータを見てきました。本当にガラリと変わるんですね。ランキングトップの選手がほとんど占めています。今はビッグサーバーの対策が基本なのでしょうか?トップの選手は確実にリターンをしてからストロークで展開するパターンが得意ということなのではないでしょうか?

 

まとめ

全体的に選手のサービス力も上がっていますが、特にリターン力が一番上がっているのではないでしょうか?データから見るとトップになるためにはリターン力が必須になってきていますね。

ほぼ確実にラリー戦になるので戦術面や、フィジカル面などがトップにいく為には今まで以上に必要なのだと思います。

ウィンブルドンも後半戦。データから選手の特徴を捉えるのも面白いですよ^ ^

今年は誰が優勝しますかね?楽しみです!

 

番外編

ファーストセットを取られた時の勝率

少し難しいデータですが、つまり追い込まれた時に勝てるかどうかということです。ここでは錦織選手が1位になりました!ファイナルセットの勝負強さはありますが、応援している側はハラハラしちゃいますよね・・・笑